扉を開けると　幸せを呼ぶ　光の世界へ

　山茶花が咲き始める頃に入りますと、クリスマスの飾りの花を皆が楽しみ喜び、12月は待ち遠しい月と思います。美術館もラビーカフェも、クリスマスの飾りつけが始まりました。ファンの方々に、楽しんでいただけます様に準備を進めております。街中各所から賑わいを感じる季節です。

 

　藤城清治の版画を世に出すまで長い月日がかかりました。

　父に、最新のカメラで、僕の絵の写真を撮ってくれと、言われてから30年以上の月日になります。逆光を撮るのは、大変でしたが、父の思いがこもった作品の絵を撮り続けてきて現在の版画になります。

 

　美術館が出来て４年が過ぎた頃、版画について私と当時の副館長と話し合いがありました。その内容は、父からの藤城清治の版画を美術館で作れとの指示でした。

　当初は業者に版画の作成を任せ、その作品の色を見分け、色合いの指示を出してきましたが、なかなか原画の光の色合いにはいかない時があり、完成に至るまでは、時間がかかりました。それでも美術館が版画を100%作成したことには、なっていませんでした。

 

　1年ほど前、版画の機械を美術館で購入し、色の感覚が良く、色の馬が合うスタッフに出会った事で、100%藤城清治美術館の版画をスタートすることができました。

　藤城清治の美術館として父の思いをやっと100%叶える事ができました。

多くのファンの方々に、生きる喜び、幸せが宿る藤城清治の絵の版画をお届ける様になりまして、ようやく２年目に入ります。

 

　今もまだコロナウイルスが流行しているなか、版画を作る上で全ての材料、特に、額の価格の高騰化は、美術館にとっても非常に厳しい状況であります。

　そのため、版画の金額を少し値上げせねばならないような状況に、押されておりますが、できる限りよりよい形の価格とサービスを取り得た設定にさせて頂きます。

　

　2023年1月10日受注・販売分より、オリジナルジクレー版画の価格を一律2000円（税別）値上げさせていただきます。

　ファンの皆様にはご負担をおかけいたしますが、どうぞご理解くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

令和４年１２月吉日

藤城清治美術館

館長　藤城亜季